
「ブリスベンって何もなくてつまらないって聞いたけど、本当?」
オーストラリア移住やワーホリを検討している方から、よくこんな質問を受けます。実際に私も移住前は同じことを心配していました。
でも1年間ブリスベンに住んでみて分かったのは、「つまらない」と言う人は、ブリスベンの本当の魅力を知らないだけだということです。
この記事では、ブリスベン在住の私が「つまらない説」の真相と、実際に住んで分かった本当の魅力をお伝えします。

なぜブリスベンは「つまらない」と言われるのか
まず正直に言いましょう。ブリスベンが「つまらない」と言われる理由は、確かに存在します。
理由1:シドニー・メルボルンと比べると規模が小さい
オーストラリア第3の都市とはいえ、シドニーやメルボルンと比べると:
- 繁華街が小さい
- ナイトライフの選択肢が限られる
- 大型イベントの開催頻度が少ない
実に、シドニーから移住してきた友人は「最初は物足りなさを感じた」と言っていました。
理由2:「地方都市」のイメージ
ブリスベンは確かに「大都市」ではありません。
- 電車の本数がシドニーほど多くない
- 深夜営業の店が少ない
- 「何でもある」感は薄い
この「地方都市感」が、特に大都市から来た人には「つまらない」と感じられることがあるようです。
理由3:観光地としての知名度が低い
正直なところ、ブリスベンは:
- 観光ガイドブックでの扱いが小さい
- SNS映えするスポットが少ない
- 「ここに来たらコレ!」という名物が曖昧
つまり、一見すると「平凡な街」に見えてしまうんです。
でも、ここからが重要です。これらの「つまらない理由」は、実はブリスベンの最大の魅力でもあるんです。
「つまらない」は大きな誤解!住んで分かった本当の魅力
魅力1:ちょうどいいサイズが生む「質の高い生活」
ブリスベンの人口は約250万人。これは実は生活するのに最適なサイズなんです。
大都市にはない魅力:
- 通勤ラッシュがそれほどひどくない
- 自然へのアクセスが抜群
- コミュニティとのつながりを感じやすい
私は以前東京に住んでいましたが、ブリスベンでは満員電車に揺られることなく、バスで15分、徒歩でも30分程度で職場に通っていました。これだけでQOL(生活の質)が格段に上がりました。
魅力2:隠れた文化・アートシーンの豊富さ
「文化がない」と言われがちですが、これは完全に誤解です。
実際に存在する文化スポット:
- Queensland Museum & Science Centre: 世界レベルの展示
- Gallery of Modern Art (GOMA): 現代アート専門の美術館
- Queensland Performing Arts Centre: 質の高い舞台芸術
- West End: 独立系カフェとアートギャラリーの宝庫
さらに、大都市と違ってアーティストとの距離が近いのが特徴。小さなギャラリーで作家と直接話せる機会も多く、文化をより深く楽しめます。
魅力3:年中楽しめる最高の気候
ブリスベンの気候は「亜熱帯」。これが実は大きな魅力です。
季節ごとの楽しみ方:
- 春(9-11月): ジャカランダの紫色が街を彩る
- 夏(12-2月): River Festivalなど屋外イベントが充実
- 秋(3-5月): 一年で最も過ごしやすい季節
- 冬(6-8月): 日中20度で外での活動が快適
「つまらない」と言う人の多くは、この気候の良さを活かした楽しみ方を知らないだけです。
魅力4:都市なのに自然がすぐそこにある贅沢さ
これは住んでみて最も感動したことの一つです。ブリスベンは都市でありながら、身近に自然があります。ワーホリや留学で来る方のほとんどは車を持たずに生活しますが、車がなくても十分楽しめます。
しかも!現在クイーンランド州では交通費50セント均一となっており、かなりお得です!
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車なしでもアクセス可能な自然スポット
- 徒歩圏内: シティ植物園とリバーウォーク(CBD直結の緑豊かな庭園)
- 市内中心部からバスで30分: Mt. Coot-tha(1500ヘクタールの自然公園と展望台)
- フェリーで30分: St. Helena Island国立公園(19世紀の刑務所跡地と歴史ツアー)
- 電車で1時間: カンガルーポイントからシティまでの5kmウォーキングコース
ブリスベン・リバーウォークは川の上に浮かぶ遊歩道で、ニューファームからシティまでの美しい景色を楽しめます。平日の仕事帰りに川沿いでゆったり夕陽を眺めたり、週末は島でシュノーケリングなんて生活が普通にできます。都会では考えられない贅沢さです
こんな人にはブリスベンは合わないかも
公平性を保つため、ブリスベンが合わない人の特徴もお伝えしておきます。
大都市の刺激が必要な人
- 毎日違う刺激を求める
- 深夜まで遊び歩きたい
- 選択肢の多さを重視する
このタイプの方には、確かにシドニーやメルボルンなどの大都市が向いているかもしれません。
キャリア重視の人
- 大企業の本社で働きたい
- ビジネスネットワークを重視
- 国際的な仕事がしたい
ビジネス機会の豊富さでは、日系企業も多く進出しているシドニーやメルボルンに軍配が上がります。
日本文化が恋しくなりやすい人
- 日本食レストランの選択肢を重視
- 日本人コミュニティとの繋がりが必要
- 日本の商品を簡単に手に入れたい
この点では、日本人人口の多いシドニーの方が便利です。
まとめ:ブリスベンの「つまらなさ」は見る角度次第
1年間住んでみて確信していること。それは、ブリスベンが「つまらない」かどうかは、あなたの生活スタイルと価値観次第だということです。
ブリスベンはこんな人にピッタリ:
- 質の高い日常生活を重視する人
- 自然とのバランスを大切にする人
- コミュニティとのつながりを求める人
- ゆとりある生活を送りたい人
逆に、毎日刺激的な出来事を求める人には確かに「つまらない」かもしれません。
でも、もしあなたが「生活の質」「自然との調和」「ゆとりある生活」を重視するなら、ブリスベンは世界でも屈指の素晴らしい街だと断言できます。
「つまらない」という先入観を捨てて、一度ブリスベンを体験してみてください。きっと、この街の本当の魅力に気づくはずです。
ブリスベン生活について質問がある方は、コメントでお気軽にどうぞ。現地在住者として、リアルな情報をお答えします!
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